スチュワーデス研究



スチュワーデスの制服

〜2005年 アツロウ・タヤマ〜

(2ページ目を加筆。最下段からどうぞ)











2005年5月、ANAが14年ぶりに客室乗務員の制服を変更した

82年から2代続いた芦田淳ブランドと訣別

新制服となる9代目制服はバリコレでも有名な

田山淳朗(1955生・熊本県出身)がデザイナー

新制服に変えるための予算は億単位である



ANAでは2001年頃に制服を変更する計画があった

この時に浮上した社内デザイン案は

オレンジ色やグレーなどの色使いもあり斬新だったと聞く

しかしこの時期の制服改訂は財政的に苦しく断念、

という噂・・・



2004年、改訂に先立ちANAは新制服デザイン3案を発表、

乗客からアンケートを取るというキャンペーンを行った

その後タレントの伊藤美咲をモデルに新制服決定の記者会見

「CAの制服は航空会社の顔」と認識しているのは間違いないようだが・・・







2004年のANA制服アンケート・デザイン3案




3案が発表された時点で「どれも同じ」「個性無し」

「JALと区別つかないじゃん」など前評判からして悪かった

CAからは生地が安そうとの意見が多く、

スチュワーデスファンからは萌えないとの文句、

一般客から見ると「ふーん」という感じ

とにかく斬新さに欠けることは間違いなく、

14年ぶりというのに大きな期待感が湧かないのは非常に残念である



制服であろうが自動車であろうが、

モデルチェンジというのは消費者にインパクトを与えなければ

変えた意味が全くない

その点、数ヶ月前に改訂を発表した大韓航空の制服はインパクトが強かった

制服デザインの賛否については置いておくとして

あっと驚くような斬新で華麗で目新しいモデルチェンジこそが

乗客の目を引き、最終的には企業の収益につながるのではないだろうか?






上は大韓航空の現制服
ANAと同じく14年ぶりに 改訂されたジャンフランコ・フェレ デザインの新制服




2004年のJAL制服改訂のように

制服が変わったのか 変わっていないのか

言われなければ乗客が気づきもしないような改訂は無意味

億単位の制服改訂の予算は元はといえば我々が支払った航空運賃な訳で・・・

無駄なことをするなら航空運賃を少しでも値下げしてくれと言いたい



ちなみにJALの場合、7代目のミリタリー調の制服は

1セットのコストが約12万円。8代目の前制服は約8万円だった

JASとの統合でコストダウンが更に必要となり、

9代目の現制服は1セット8万円以下の価格と思われる



ANAは過去に大阪万博開催に合わせた芦田淳デザインのミニスカート制服や

トライスター導入に合わせ当時の流行だった"パンタロン"スタイルなど

斬新なデザインを発表してきた。しかし今回はどうだろう?

変化という点でJAL・イナバヨシエ デサインの制服よりマシとはいえ

生地を安くしコストダウンを計るための改訂、

乗客(消費者)に目を向けていないモデルチェンジは頂けない



萌えないから単にワガママを言ってるわけじゃーない

飛行機に乗るのが楽しみになるような、

そんな素敵な制服を期待しているわけだが

見慣れてくるうちに良いと思え、味の出る制服になるのだろうか?

本当の評価は数年後か!?










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