スチュワーデス研究
スチュワーデスにまつわる噂 分析
「おしぼりでござる」事件
ルポ系のスッチー本 で気になる記事があった
機内の出来事について書かれている内容だがなぜか複数の本に同じネタが載っている
それは「おしぼりでござる事件」
どの本も 私の失敗談、先輩、後輩や同期の話として書かれているがビミョーに内容が違う
事件のあらましはこうだ
あるフライトでおしぼりを配っていたCA、
「おしぼりでございます」「お待たせしました、おしぼりでございます」「おしぼりをどうぞ」
順番に声をかけながら、おしぼりを配っていく
しかし同じ言葉を何回も繰り返していた為、
ついウッカリ「おしぼりでござる」と言ってしまった
言われた乗客は「かたじけない」と礼を言う
CAは自分の失敗も忘れ爆笑、という話だ
各本によって「おしぼりでござる」とCAが言ってしまった理由が違う
その乗客が有名な歌舞伎役者だったから つい、ロレツが回らなくなって、などなど
いかにも自分が直接聞いたような話、または体験談となっているが
これはゴーストライターが執筆した為に、他の本のネタを盗用したか、
又聞きに演出を加えてネタにしたというのが真実
その理由はこうだ
このネタを一番始めに公開したのは本ではなく、実はテレビ番組。
上岡龍太郎と笑福亭鶴瓶のパペポというトーク番組で
鶴瓶が飛行機に乗った時、CAに「おしぼりでござる」と言われ、
かたじけないと返したという1989年6月2日放送のネタである
元ネタは鶴瓶なので、この話をおもしろおかしく書いてある本は
ネタとしての演出を多様している本、という可能性が高い
この噂はCAからCAに伝わり、いかにも身近なCAが体験したように
語られているのは「噂話」の典型と言える
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