CAと知り合うには

〜実践編 ボーイング737〜













最近、国内線で乗る機会が多いのはボーイング737。

かつてはB767などを飛ばしていた都市も

機材を小型化して増便、各社とも利便性は高くなっている。

が、しかし、

CAfun的に問題が多いのがこの737。



なぜかといえば、乗る便のほとんどが満席に近いか、

7割くらいは埋まっているような状況。

満席に近いと周囲の目もあって孤立空間の確保に苦労する。



かつてよくあったガラガラの便というのは

現在ではあまり見かけない。

航空会社としてはいかに効率よく運航するか、

それが勝負な訳で、これまでがいかにアバウトだったか、

今になってよくわかった。



737-800。JALは165席、ANAは167席。

満席に近いとギューギュー詰めにされている感は否めない。

通路が一本のために乗る時間、降機にかかる時間は

2本通路の機体より2-3分は長いと思う。





ボーイング737



最後尾の通路側が確保できれば、

降機時にCAと話ができる時間はたっぷりある。

これが利点でもあるが、団体客などがいると

最後尾席はほとんど取れず。

仕方なく後ろのほうの通路側に座ってみる。

到着して機体がスポットに入った途端に

何をそんな急いでいるのか!と思うほど、

皆が急いで立ち上がり、前に向かおうとする。



早く降りようと急いでいる乗客、急ぎ具合は

10年前と比較すると、1.5倍くらいになっている気がする。

「機体停止、シートベルト着用サインが消えると同時に

最後尾のトイレへ行き、出てくると他の乗客が邪魔で

自分の席へは戻れず、けっきょく最後尾でCAと会話」

という攻撃手段も満席に近いと使えない。



最後尾席の予約について。

国内線では団体で埋まっているか、

単にブロックされているケースがほとんどで

ネットでの事前座席指定や空港でのチェックイン機で

最後尾席は取れない。航空券販売のカウンターで

チェックインの際に最後尾席をリクエストするのが

唯一の方法と思われる。

国際線はネットの事前座席指定の画面で最後尾席が

とれることがある。



さて今回は実践例。座るのはもちろん最後尾。

この便も早朝にも関わらず、737は満席に近かった。

目的地に到着、

機体停止でシートベルト着用サインが消えると同時に

通路に出て、最後尾に陣取る。

前の列が進むのを待っているフリをして、

CAが落ち着くタイミングを見計らい、声かけ開始。



管理人 「早朝なのに満席近いですねー」

CA1 「そうですね」

管理人 「みなさんはこれからどちらに行くんですか?」

CA2 「東京に戻ります」



B737の後部には2人のCAがいる。

ひとりは40代半ばの太ったおばちゃん。(CAその1)

昔は美人だっただろうに、という典型的なJALタイプ。

しかし今は太りすぎているのか、

サービス中にかがんだりすると、

制服の赤ベルトが腰の位置を超えて、

なぜか胸のあたりまで上がってしまう状態には

「このデザイナー殺しめ」と思ったりもした。



もう一人は30代半ばくらい、普通の容姿。(CAその2)

2人とも気さくで、おばちゃんCAは次のフライトのために

ギャレーで片付けをしながら会話に参加していた。

このあたりがANAと違う余裕か!?





上はANA、下はJAL。737-800



管理人 「先週もこの便に乗ったんですけど、

     満席に近かったです。昔みたいなガラガラの便

     っていうのは、なくなったんですねー」

CA1 「よくこの路線に乗られるんですね。同じ客室乗務員と

     会われることはありますか?」

管理人 「いいえ、同じ客室乗務員の方と

     機内で再会したことは一度もないですね」

CA2 「そうなんですか!?」

管理人 「だから、二度と会う機会はないと思って、

     美人の客室乗務員と会った時はその場で必ず連絡先は聞く。

     これが私の中での決まりです」

CA1 「あらっ」

管理人 「それでは今日は失礼しまーす」

CA2 「おいおい」



管理人のつまらないボケにツッこんでくれるCA。

最後尾通路から二歩ほどギャレーに移動していたので

周囲の目もなく、ジョークを交えて楽しい会話ができた。



CA2 「最近は話しかけてくれるお客様が少なくて・・」



社交辞令なのか、本当なのか、

真面目な顔でそんなことを言われた。

個室化するFクラスやCクラスの影響で

乗客とのコミュケーション不足を感じているとのこと。





JALビジネスクラス。なぜ乗客は引きこもりたがるのか!?



さらに話は盛り上がり、結局めでたく連絡先ゲット。

所要時間は6分から7分くらいだったと思う。

たかが6分、と思われるかもしれないが

これが実に長い。これだけの時間がとれれば

話に詰まって沈黙にならない限りは

会話がある程度は盛り上がる地点まで行ける確率は高い。



ボーイング737は通路が1本のために

とにかく降機の時間がかかる。

最後尾席が取れれば、勝利の確率も高い。

声かけなど、と思っている方も世間話のつもりで

一度やってみてはいかがだろうか。

「最近は話しかけてくれるお客様が少なくて・・・」

とのことなので、

CAは声をかけられるのを待っている。





JAL広告の綺麗なCAさん



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2014.7.6