CAと知り合うには
〜基本編 改訂版2011〜
いよいよ搭乗。
該当する搭乗口周辺で待っている乗客の数を見れば、
満席に近いか、ガラガラなのか、だいたいの判断ができる。
搭乗する際のポイントとしては、最後か最後に近い状況で搭乗する。
ボーディングブリッジ内で列が進むのをタラタラと待つのが嫌なのもあるが、
すでに他の乗客が着席していれば、自分が座る席の選択度が広がる。
最後尾席通路側の席が他にも空いていた時、
2本通路のB767やB777の場合は担当するCAを見てから、
アタックしようと思った側の席に座ることもできる。
まっすぐ最後尾のギャレー・トイレのある場所まで進み、
最後尾から通路で荷物収納の確認などをしているCAを観察、
右か左か、どちらかのCAを選択して担当であろう側の席に座る。
B767やB777の最後尾だと自分の席の後ろすぐ横に
CAが座るジャンプシートがあり、飛行中も話しかけることができる。
以前は機内に入る前に電子機器の電源は切らなければならなかった。
規則が変更になり、乗客が着席してドアクローズするまでと
到着後もドアが開いた後は機内での電子機器の使用が可能になった。
つまりはボーディングブリッジを歩き、CAがドアの前でお出迎え、
そして機内に入って通路を歩いている時にもビデオやデジカメが使える。
カメラを構えたまま搭乗するというのも気持ち悪い客かもしれないが
観光客のフリでもすれば、そう怪しくもないはず。
CAの連絡先を聞くという目的を放棄して、観賞や写真撮影に的を絞るという乗り方もできる。
世間話に終始するならば「お見合い席」でも良いだろう。
ボーディングブリッジを歩き、機体へ。
最後であれば、自分の後ろに並んでいる乗客にも迷惑をかけないし、
写真を撮っているところを背後から見られる心配もない。
そんなわけで、写真を撮ってみた。
最後尾席に行くと、通路を挟んで隣の一角にはデットヘッドのJAL・CAが9人。
JEXスカイキャストは背が小さくて可愛い子が多い印象。
ヒールを履いてはいるが155センチくらいのCAもいたりする。
JAL、ANAでは考えられないことだ。そして年齢がとにかく若い。
年配のCAがいたら、それは間違いなくJALからの出向。
髪の規定もJAL・ANAと比較して緩いらしく、茶髪の具合がかなりの茶色。
髪をまとめるのはCAとして当然だが、まとめてネットに入れるのではなく、
そのまま垂らしてポニーテールにしてもOKらしい。
この便にはいなかったが、ずいぶん前にポニーテールのJEXスカイキャストを見かけた時は新鮮だった。
年齢が若い分、やはり明るい子が多い。みんな精一杯の笑顔で機内サービスをしていた。
飛行中にCAへは一切話しかけるのはタイミング次第。
国内線で飛行時間が短い路線では飛行中に声をかけるのはかなり難しい。
B767やB777であれば、最後部席とジャンプシートが近いので声はかけられるが、
それでも降下中とタキシング中くらいで長話は難しい。
飛行機は着陸、タキシング、
機体が駐機場に入って停止した後にアタックをかける。
機体が停止するとシートベルトを外して荷物を取り出す客がチラホラ。
シートベルト着用サインが数秒後に消え、全員が支度を始める。
すぐに席を立ち、収納してあった荷物を座席に素早く置き、
最後部座席から3歩ほど進んで後部のギャレー入り口付近へ移動。
この日のCAfun管理人の第一声は、
「きょうは揺れましたね」 天気の話題でも空席状況の話でも良いし、
とにかく何かのキッカケがあればいいだけ。
B737が満席に近いと乗客の降機には時間がかかる。
列はなかなか進まない。乗客たちの視線は前方に向いているので
誰も後方を見ていない。
何やってんだ?知り合いか?という視線を送る客もたまにいる。
便乗JAL・CAは「ナンパですか。ご苦労様」とでも思っているか、
しかしこちらをジッと見たりはせずに無関心。
予約から搭乗に至るまで、コツコツと!?積み重ねたしょーもない努力のおかげで
"孤立空間の確保"は完璧に成功! あとは会話を続けるのみだ。
この便は小さい飛行機なんですね。
皆さんはJAL・・・あっ、ひょっとしてユニフォームが違いますよね?
JALエクスプレスというんですか?
トボけるのも大変で、たまにボロが出て専門用語を使ってしまう失態も過去にはあった。
CAや飛行機に詳しかったりするとマニアと思われること間違いなし。
みなさんベースはどこですか。今日はどちらかにステイですか。
なんていうのはドン引きされること間違いなし。
いかに素人を装おうか、という点はとても重要だ。
知らないフリをすれば彼女たちも教えたがる。
ブラウスの袖が短いんですね。普通のOLのお姉さんみたいで可愛いですね。
もうあることないこと、口からでまかせ状態であるが、喋り続けることも大事。
変な間があると会話から離れて、ギャレーの整理とかを始め出すCAもいたりするので注意。
美人であるとか、ファッションが可愛いと褒められて嫌がる女性はいない。
これがJALのオババだったりすると戦法も変える必要があるのだが・・・
ブラウス可愛いですねと話しかけたら、
両手を延ばしてブラウスの腕部分をこちらに向け、袖が短いデザインで・・・
とブラウスの解説をしてくれた。
こんなに話をしていてもまだ乗客の降機の列はあまり前へ進まず。まだ時間はある。
連絡先を聞いて、メール交換などして、そして食事にでも・・・
誘うための具体的な内容や会話術などは残念ながらCAfun管理人の
範疇ではなく、皆様方個々の経験や個性によるところが大きいと思う。
CAfun管理人ならこうする、という例をひとつ。
「JALエクスプレスって大阪の会社なんですか?
ぜひ東京でお食事にお誘いしたいところなんですが、来る機会はあまりないんですよね?
とても残念です」と冗談っぽく話しかけ、
無視されたら望みゼロということで、笑って諦めればいいだけ、
CAから「実はわたし、東京に住んでいるんです」なんていう返事が返ってきたら
どこかのお勧めのレストランの話でもしながら、前方の乗客の列に視線を送りつつ、
あーっ、もうお話する時間がないですね、もし宜しかったらこの続きはメールで、
メールアドレスを教えて頂けますか?
・・・と、いうパターンを実行する。
連絡先を教えてくれたら、こちらの名刺を渡す。
それはちょっと・・・と断られたら、名刺は渡さない。
もし向こうにその気がないケースにも関わらず、名刺や連絡先を渡してしまうと
無駄な情報公開になってしまい、「名刺をいつも渡すあのオッサン」という噂が
客室部内に伝わるかも・・・・なんていう恐怖を感じる(笑)
失敗したら次の便、ダメならまた次の便と、気軽にチャレンジすれば良い。
ダメでもともと。繰り返していればいつかは連絡先がゲットできる。
連絡先は必ずこちらから聞くことがポイントかと思う。
こちらの連絡先を渡すだけで、やきもきしながらCAからの連絡を待つというは
後日、非常に負担がかかるパターン。
時間は無駄になるし、精神衛生上、本当によくない。
最後に写真を撮らせてくださいとお願いをすると二人が並んでくれてニッコリ笑顔。
ありがとうございました、とお礼を言って機体前方へ。
スポットに入って機体が止まり、シートベルト着用サインが消えてから
下記の画像のように乗客が降りていく状況になるまで、約5分はあったと思う。
5分と聞けば短いと感じるかもしれないが、これが意外と長い。ほんとうに長い。
ダメでもともと、5分間1本勝負! 眺めているだけの不戦敗はダメ。
負けが重なると負けグセがついてしまう。
連絡先を聞きたい欲を捨て、世間話に徹底するのも吉。
開き直って話だけに集中していると降機時にCAと話す習慣がついたりする。
不戦敗は避け、最低でも世間話で引き分けくらいには持っていくべき。
そうすれば将来的には勝利が転がりこむ可能性もある。
CAの写真撮影の話、
写真を撮らせて下さいとANA・CAにお願いをすると、
「規則で写真撮影はお断りしています」なんていうケースが数回あった。
そんな規則はまったくないらしいが、断りたい時の常套句として推奨されているらしい。
会話を終え、前方まで進み、ドア前まで来るとJEXスカイキャストがお見送り。
いきなり、撮ってもいいですかと聞いてみた。
スカイキャスト 「ありがとうございました」
CAfun管理人 「ありがとうございました。写真を撮ってもいいですか?」
スカイキャスト 「はい、もちろんです!」
若さなのか社風なのか、今風のOLのお姉さんとでも言おうか。
JALやANAと比較して大変に気さくなイメージのJEXスカイキャスト。
JALが王者だった頃、二番手で必死に頑張っていた全日空を連想させた。
以上、2011年のレポート。何かのお役に立てれば幸い・・・。
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2011.11.16