CAと知り合うには
〜失敗は成功のもと〜
先日、ペットショップのショーウインドゥの前で20才くらいのギャルが会話をしていた。
真面目な口調で「これ、ちょーヤバいよね」「うん、ヤバい、ヤバい」
ショーウインドウの犬か猫が死にかけているのかと思い、足を止めて覗いてみると
子犬がしっぽを振っているだけだった。
遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
「急げ!ヤバいぞ!」
というのが正当な使い方であって、決してパトカーのサイレンがチョー可愛いという意味ではない。
いったいいつから、ヤバい=可愛い、美味しい、すごい。
という意味に変換されてしまったのだろうか・・・。
そもそもヤバいという言葉は何かを計画・実行してそれが頓挫する危険性を感じた時に
使う語句だったはず。頓挫しまくっていたCAfun管理人にこそ相応しい言葉だ。(ほっとけ)
それでは失敗談から学ぶ章の第二弾、頓挫する話。続きをスタート!
好きな相手のことを知りたいと思うのは当然の成り行き。
"機内声かけ"をしているうちにCAの仕事内容に強い興味を抱いた。
そこでスチュワーデスの苦労話が書いてある本やらCAの勤務形態や内容が
記事になっている雑誌などを読みあさる。発刊されている本はすべて読んだと思う。
それほど必死であった。
ある本を読んでいると乗客が客室乗務員にお礼の手紙を書いたという記事を発見。
これだ!
その場で苦しい思いをして連絡先を聞かず、後から連絡が取れるかもしれない。
調べていくうちに、どの航空会社も客室乗務員○○様と書けば、正確な部署や住所を書いていなくても
CAに郵便物が届くことがわかった。さっそく試してみることに。
出張で利用したJAS。最後部席に座り、CAと会話が弾んだ。
降りる寸前、手紙を送る"必然性"を設けるためにCAの写真を撮ることにした。
「あっ、そうだ。写真、撮ってもいいですか?」と聞くとニッコリ笑って応えてくれた。
写真、送りますね。(ネームプレートを見ながら) ○○○子さんですね?羽田ベースなんですか?
と聞き、名前と所属を確認。
ではまた、ありがとうございましたと挨拶をして降機。
自分でどんな手紙を書いたかハッキリ覚えていないが、
「あの時、私と長話をしていてチーフパーサーに後から怒られたりしませんでしたか?
これからも頑張って下さい」みたいなことを便せん2枚くらいにタラタラと書いたと思う。
日本エアシステムの羽田の住所を書き手紙を送ると、なんとすぐに返事が来た。
これがCAfun管理人、初の成功例であった。と思ったのだが・・・
さて、手紙をもらったまでは良かった。もちろんすぐに返事を書いた。
今度お食事でもいかがですか?
しかし返事は来ない・・・数週間後くらいにもう一度手紙を書いた。
お元気ですか?
返事は来なかった。
忙しかったのか、興味がなかったのか・・・。
そこで自分の手紙や言動にミスや失礼はなかったか、確認をしてみる。
そして熟慮の末、気づいたことがひとつあった。
"羽田ベース"という一般では知るはずのないような言葉を出してしまったのが原因かもしれないと。
後年になって判ったことであるが、CAの業務に妙に詳しかったり、専門用語を口に出す乗客は
いつもCAをナンパしているんだろうな、前にCAと交際していたのかな、
と声をかけられたCA側は疑惑を抱くそうである。
またCAは手紙を書き慣れているので誰にでも返事を書く傾向がある。
これは普段すれ違いになってしまう仲の良いCAや滅多に会うことがない同期のCAなどと
客室部にあるメールボックスを使ってメモや手紙で頻繁に連絡を取る習慣があるからだ。
現代ではこれがメールに置き換わってはいるが一般人と比較して"筆は軽やか"と言えるだろう。
CAfun管理人がもらった手紙は軽やかな"挨拶程度の返事"だったわけである。
上記のケースではスチュワーデス本の読み過ぎがアダになった可能性が高い。
詰めがとても甘かった、成功と勘違いしてしまった、などなど反省点は山ほど。
それ以来、絶対にCAの前では専門用語は口に出さないと決め、言葉には注意をしている。
CAfun管理人 調子に乗っていた頃の恥ずかしいケース。ANKの便に乗ったときのことだった。
面倒だったので会話をまったくせず、降機間際に写真だけ撮らせてもらい写真と手紙をCAに送った。
食事でもいかがですか?と書いて。
気持ち悪がられたと思う。もちろん返事は来なかった。
楽をしようとするのがいけない、怠け過ぎであった。棚からボタモチは落ちて来ない。
いま想えば「頭 悪いんじゃないの?」と自分のことながらそう思う。
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2009.10.29