ファーストクラスの進化
〜豪華さを求めるがゆえの欠点〜
CAfun管理人が疑問視するのはファーストクラスやビジネスクラスの極度な個室化である。
最初は仕切り板程度だったものが壁になったりで、可能な限りの個室空間を
目指す方向にある。旅客機の場合、離着陸時や緊急事態の時にはキャビン全体が
見渡せる必要があるためにホテルのように部屋を設定するのは不可能。
離着陸時のみ板や壁が動いてオープンな空間になる設計であれば問題ないが
稼働式はコストがかかり、操作も面倒でCAの負担も増える。
様々なスタイルで個室空間を確保しようと各社とも頑張っている訳だが、
CAfun的には個室空間自体が「邪道」と申し上げたい。
なぜかと言えば、スチュワーデスの動きが見えないからである。
(あー、どうせ馬鹿ですよ。変態ですよ!)
FクラスでもCクラスでも最後部に座ればキャビン全体が見渡せる。
どんなCAがキャビンにいるのか観察することが可能である。
CAが今どんなサービスをしているか。
よーく見ると可愛いCAなのか。ブスなのか。
どんなステキな笑顔でサービスをしているのか。なぜ無表情なのか。
どうしてそんなに太っているのか。カートをどけても乗客が通れないと思うが。
ほーら、やっぱりカートもオババもギャレーに一旦戻らないと通れないでしょうに。
その笑顔の無さは疲れているからか。それとも先輩に叱られたのか。
通路を歩くその脚は美しいのか。ガニ股か。パンストは伝線していないか。
いい尻をしているのか!いないのか!
ハァハァハァハァ・・・・あー、どうせ変態ですよ!そうですよ!
CAを見ることが出来なければナンパも知り合うも何もあったものではない。
スチュワーデスにまったく興味がなく、完全に横になれて
熟睡ができる完全な個室空間を求めるなどというのは
まるで"引きこもり"のように思えて仕方ない。
そんなに個室空間が好きな人には貨物室のコンテナに豪華空間でも作ってあげたい。
そして航空会社にとってイメージアップを計っているはずの個室空間、
これが豪華どころかまったく逆で、
個室化すればするほど安いインターネットカフェに見えてしまうのは
CAfun管理人だけではないはずだ。
なぜ数十万円、100万円も払って漫画喫茶の寝られるソファみたいな席に
座らなければならないのか!?
好きな時に食事が注文できて、好きな時に寝られて、後は目の前のモニターで
ゲームをしたり映画を見たり・・・そんなものは豪華な旅でも何でもない。
街のインターネットカフェやエロ個室観賞やらで十分に満喫できることである。
以前こんなことがあった。
ちょうどJALが「うどんdeSKY」というカップ麺の提供を始めた頃で
これが大好評。食事の後、映画の時など、食事の時間以外でも
食べられる軽食だったので物めずらしさも手伝い、皆がこぞって注文していた。
灯りが落とされた機内、寝ている客、読書灯をつけて本に見入っている客、
そんな静かな空間をブチ壊すことのごとく、あちらこちらで
「ズルズルッーー!」「ス゚ル!!ス゚ルー!」「ズルッルー!ズルッルー!」
うどんをすする音が機内に響き渡る。一人や二人ではない。もう10人以上はいる。
ここはうどん屋か!?と思うくらいで日本人ならまだ理解できる光景ではあるが
外国人はいったい何が始まったのかとあたりを見回している有り様。
食事は食事の時間に、寝る時は寝る。
勝手に過ごしたいのはわかるがあまりにうどんをすする音がスゴすぎた。
個室空間があったら。部屋があったら良いのに。と感じた瞬間であった。
しかし現在の個室的空間ではそれでも食事の匂いは伝わってくるであろう。
状況が見えずうどんやカレーの匂いだけが漂ってくるのは
もっと気持ち悪い状況かと思う。
結局はマナーやら機内サービスのあり方という問題ではあるが・・・
プライベートな空間は欲しいがそれは無理、ならば中途半端な個室空間はやめ、
大きなラウンジ、バーなどを作ってほしいと思うのが、いかがなものだろうか。
とにかく個室化が進めば進むほど貧乏臭い空間に思えてならない。
さてここで様々な画像をリンクしてみる。
エアカナダ。あらぬ方向を向いているが大昔の飛行機にもよくあった配置
日本航空ファーストクラス。個室と視界を考慮した限界点はこのあたりか。
エミレーツ航空の個室。JALもこれと同等のFクラスが設定され始めた
ナンパという面では現代のFクラスの個室空間は吉か凶か。
他の乗客の視線に晒されないだけにCAとのメールアドレス交換が
やりやすいのか、それとも障害があるのか。
個室的空間だとCAとあまり会話が出来ないのではないか。
今度、最新のFクラスに乗った際には是非レポートしたい。
一生乗れないかもしれないが(笑)
A380のような大型機が登場すればシートやラウンジ、その他いろいろ
楽しみな空間も増えていきそうである。理想を言えば、
JALスカイスリーパーのように自身のFクラス席と寝台専用席の2席が
確保され、更に広いラウンジもあるのがベストであろう。
料金は高くなりそうだが贅沢な空間の使い方である。
最後に海外のCM動画をリンク。
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2008.8.18