スチュワーデス研究


メディア分析 2007年版




テレビ

毎年正月の「スチュワーデス刑事」。その後、「やまとなでしこ」、

「CAとお呼びっ!」「アテンションプリーズ」と続いたスチュワーデスドラマ。

このジャンルも近年どうやら飽きられたようで、上戸彩主演の

「アテンションプリーズ ホノルル編」が2007年1月に放送されたのみ。



この時、上戸彩の友人役だった相武紗季は大躍進。

日本航空のCMの主役であるばかりか、先得割引なるものも登場し、

機体に相武紗季のラッピング広告まで入る始末。




相武紗季の広告が入ったJAL機。



思えば2006年、アテンションプリーズ考で書いたように

多くのドラマで主役をこなし、すでにキャラクターが決まっていた上戸彩よりも

多少知られてはいるがスターではない存在のほうがスチュワーデスドラマの主役には最適、

視聴者も主役の成長ぶりに感情移入しやすく、それが後の人気へと繋がっていく。

過去の「スチュワーデス物語」堀ちえみ、

「アテンションプリーズ(1970年)」紀比呂子がそれを証明している。つまりは、

最初から上戸彩ではなく、相武紗季を主役にすれば良かったろうに・・・



視聴率、ギャラ・・・業界の諸事情があるのだろうが先見の目があまりに無さ過ぎる

相武紗季主演で(もちろん脚本も違うもので)アテンションプリーズを製作していれば

もっと波及効果も大きかったに違いない。残念である。



次にCAドラマを作るとしたら正当で古典的な職業根性ドラマ、

「スチュワーデス物語」の完全リメイクを望む

このジャンルはある意味で時代劇と同じ・・・

視聴者が職業根性ドラマに対して期待するのは「水戸黄門」、

「暴れん坊将軍」「必殺仕事人」であって奇抜なドラマではないと思う



ドラマと同じく、CAモノのドキュメンタリー番組も今年は皆無であった

ニュース番組の中の数分のコーナーでCAの働きぶりを紹介するような番組はあったが

1時間とか1時間半の番組で新人が入社しOJTで飛び立つまでの

お決まりのドキュメンタリーの放送はなかった

おそらく流行のようなものと思うが待っていれば同じような番組は

また放送されるはず。



海外の話題。

オーストラリアの女性コメディアン「Pam Ann」が評判になっている

スチュワーデスを風刺した古典的な芸風のようだが

ブリティッシュエアウェイズとのタイアップなどもあって

イギリスでは一部のマニア!?に人気があるらしい。

映像はこちら





出版

スチュワーデス本のジャンルにも目立った動きはなかった

出版業界は不況と聞く。そのせいなのか、あるいは

スチュワーデスの内緒話の系列もそろそろ飽きられたのだろうか、

出版される本の数も少なくなっている。





当サイトが著作権を保有する画像・掲載文章を許諾なく複製、転載、使用することを禁止します

2007.12.24