スチュワーデス研究



パンティストッキング特集

〜気になるあのパンストのメーカーは?〜





ストライプ制服以前の制服でもANAのパンストは紺だった

制服が紺色であると、黒のパンストというのは

なかなか合わせにくいらしい

7代目の芦田淳制服の紺ストはアツギの「フルサポート」

これはベルパワーのような光沢のある色ではなく平凡な紺色だったと記憶している



1990年代、街で紺のパンストを履いている人は皆無だった

流行の色から大きく外れており、紺色のパンストというのは

販売されている種類が極端に少なかったと推測する

そんな中で羽田からのモノレールや京浜急行の電車の中で

紺ストに遭遇すると「おっ」と思ったものである





カネボウベルパワーは発色が鮮やかで遠目からでも紺色とわかるのが特徴

フライトが終わった後、パンストまで着替えるのが面倒で

私服のまま、パンストだけ紺という奇妙な格好で帰宅するCAの姿は

昔は多く見かけられた



CAfun管理人は実はあまりパンストに興味はなかったのだが

私服姿の女性がCAかどうか、羽田の行き帰りにそんな女性に遭遇した時には

ベルパワーはとてもわかりやすく目立つ色だったので一発でCAと判断出来る

髪はまとめたまま、カートを引いている、またはリボンバッグを持っている、

そしてパンストが紺、ひと昔前の典型的な帰宅スッチー判定ポイントであった



ちなみにこのベルパワー、スチュワーデス用は紺色だが

グランドホステス向けにはグレー色のパンストが支給されていた

当時のGHの制服はグレー、制服とトータルコーディネイトされた色である








JAL現行制服の黒パンスト





現在、JALもANAも着用しているパンストは黒色である

いずれも経費節減の為に会社からのパンストの支給はなく

客室乗務員自身がパンストを購入している

黒のパンストと一口に言っても厚手のものから薄手のもの、

柄つきに網タイツ、後ろに線(シーム)が入った古典的なものまで

女性のファッションだけにいろいろと種類がある



黒色のパンストであれば何を買って来てもOKという訳ではなく

会社によっては指定色と呼ばれるものがある

制服に合った色のサンプルがCAに文書で伝えられたり、

掲示板に貼られたりして「肌が透ける程度の黒色ストッキング」

などと指導されていて、CAはそれを参考に各自が

好きな場所で好きな値段で自分の趣味にも合わせ、

仕事の時に履きやすいパンストを選んで購入しているというのが現在の形態



統計を取った訳ではないので、何とも言えないが

CA御用達の品というのはこれといって決定的なメーカーはないと思う

ただ、羽田や伊丹などCAのベースがある空港のドラッグストアや

空港のコンビニで売っているパンストは

CAも購入している可能性が高いかもしれない



また一般には入れないが航空会社社内には生協や社員向けの売店があり

そこにはCAやGH向けのパンストがたくさん置いてある






スッチーの巣。ではなくて日本航空オペレーションセンター




ANAは黒のパンストになって時間が過ぎていないせいか、

ほぼ画一化されたパンストで普通の平凡な黒色を履いているCAが圧倒的

JALは前制服(8代目)時代から自由にパンストを選べるようになって

年月も経過している事から黒と言ってもいろいろなパンストを

履いているようである。夏場は通気性を考慮してか、かなり薄手の黒色、

冬場になるとタイツと呼べるくらいの肌が透けて見えないパンストを履いているCAも多い



ある便での話。

CAのパンストのふくらはぎの部分が伝線しているのに気が付いた

何度か前を通り過ぎたので、その際に観察していたのだが

伝線しているのになぜか肌が見えていない

ん?と思い、更に観察を続行。よくよく見ると伝線したパンストの下に

更にもう一枚のパンストを履いていた・・・

パンストを2枚重ねて履いていたようでこれは防寒対策なのか、

それとも伝線対策なのだろうか!?






冬のJALスッチーは厚手のパンスト




格安の使い捨てに近いレベルではグンゼやフクスケ、レナウンなどの製品、

海外ブランドのパンストや通販で買えるような機能的なパンストなど、

種類は実に豊富である



紺、黒以外では肌色(ベージュやブラウン)のパンストを履いていた時代もあった

JALに統合前のJAS、夏服は水色のジャケットにジャンバースカート

この制服に合わせるためのパンストはグレーっぽい肌色であった

制服とのバランスを考えると紺や黒のパンストでは

合わなかったからべージュ系パンストになったのだろう



この時のJAS夏服のパンストはグンゼの「キスキスキス」や

カタクラの「キャロン・フィティブライト」など

後者は昔のJALの支給品でもあったキャロンの発展型!?らしい

いずれにしてもキャロンはかなり息の長い製品である






ANA9代目制服は黒パンスト
奥の後ろ姿はGH。こちらも黒パンスト




自分で好みのパンストを購入している話ではこんな話もあった

バブル当時、CAの給与は高かった。ボーナスも良かった

そんなリッチな時代、CAのあいだでオーダーメイドのパンストが流行したことがある

それはイタリア製の「チゼタ」というパンスト

とても機能的で長時間履いても疲れず、伝線しにくい

スッチーには最適のパンストらしい



日本で販売されておらず、イタリアにステイした時にオーダー

価格はなんと一足12000円。

紺色は特注品でJALやANAのスチュワーデスのために作られていた

この手の製品はスッチーの間で噂が広まるとすぐに流行となり、

かなりの数のスッチーが注文し、このパンストを履いていたと思われる



一足12000円の靴下・・・うーん、CAfun管理人のようなオヤジには想像がつかない

12000円のパンスト、という響きになぜか興奮してしまうのは私だけか!?

12000円のパンストをあーやって、こーやって・・・と想像しつつ、

パンスト特集はこのあたりで。









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2005.12.24

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