スチュワーデスの時間的・空間的孤立
〜芸能人好き & 離婚を考える〜
スチュワーデスは芸能人や著名人が好きだとよく言われる
実際に芸能人や著名人と付き合ったり結婚したCAも少なくはない
彼女たちは なぜ医者や弁護士、芸能人といったステイタスを求めるのか?
すべてのCAがそうではなく、そんなタイプのCAは一部なのだが
世間からCAは芸能人好き、お高いと見られる傾向が強い
その要因は今章のテーマである時間的・空間的孤立に隠されている
家と空港、飛行機、世界や日本の各都市との往復、
これはある意味、一般社会からの隔離にも似ている
一見自由に思えるが外の世界への感心が著しく薄くなる事はパート1で紹介した
孤立した空間に置かれているスチュワーデス。
機内で乗客とも接触してるから孤立じゃないでしょ?と思われたそこのアナタ
うんうん、確かにその通りだ。しかし、それがスチュワーデスの場合、
化学反応にも等しい劇的な症状を起こしてしまうのだ
スチュワーデスの場合、勤続年数が長ければ長いほど
ファーストクラスやビジネスクラスを担当する機会も多くなり
著名人と接することも増えてくる
有名企業の社長、役員。ベンチャーの社長、青年実業家、
ミュージシャンにJリーガーにプロ野球選手・・・
一般の職業に就いていれば、そのような著名な人達と
話をする機会はおろか、顔を見る機会さえ無いに等しい
著名人と接するのは凄いことでも偉いことでもないが
スチュワーデスという職業の特徴のひとつである
サービスが一段落したFクラスなどでは乗客と会話をする機会が多々ある
著名人、芸能人の中にはCAに興味を抱いていたり、
付き合ってみたい、合コンしてみたい、とりあえずヤッてみたい
と思っている者は少なくない
そうでなかったとしてもサービスを受け慣れている乗客にとっては
会話を楽しむのも旅の一部分である
フライト経験の長いベテランCAともなれば
有名人や著名人、社会的に地位の高い人物との接触機会は多い
これが孤立空間にいるスチュワーデスの心理に大きな変化を与えていく
本来、CAと乗客の間の会話というものは
あくまでサービスする側とされる側が料金を払った空間で営む表面上の行為である
乗客は気持ちよくサービスを受け、
CAも乗客が快適な旅になるよう、サービスに勤める
お見合い席に座り、CAから声をかけられると
「ひょっとしてオレに気があるのでは?」と勘違いしてしまう人はいないだろうか
あれは「スポットカンバセーション」といって、乗客と会話をし、
快適な旅を演出しましょうという航空会社のマニュアルのひとつ
フライト前のブリーフィング時、「それでは○○さん、今日の目標は何ですか?」と
チーフパーサーに聞かれた新人が「お客様に積極的に話しかけることです」と
昨晩、寮の部屋で必死に考えた目標を述べてみたりする
お見合い席でのスポットカンバセーションを目標に新人CAが度胸試しに客に声をかける
という状況もよくあったと聞く
お見合い席で「ご出張ですか?」とCAから声をかけられ
それを真に受けて自爆しないよう、気をつけてほしい
少々話がズレてしまったが、上の話と同様に
サービスの一線を超えて「勘違い」をするCAは非常に多く存在する
どのような勘違いをするのか? それはこうである
あるフライト。
俳優のAさんの席にサービスをし、会話が弾む
日本に戻ったらお食事でもと誘われる
帰りの便、
今度は有名企業の若手社長Bさんが乗り合わせ、
この日も会話が弾み、名刺を頂く
次のフライト、
JリーガーのC選手に声をかけられ合コンに誘われる
オフの日、同期と待ち合わせて広告代理店のEさんのグループと合コン
翌日のオフ、俳優のAさんとメールをする
昼は某ミュージシャンからレコーディングでも見に来ないかと誘われていたので
同期と待ち合わせて某スタジオに見学に行く
夜にはベンチャー社長のBさんから電話があり、食事の約束
これらはあくまで極端な例ではあるが、有名人・著名人と繰り返し接触することによって
自分が有名人や著名人と同じ世界に住んでいると錯覚してしまうのである
相手がどういう意図から声をかけて来ているかなど、なぜかあまり考えもしないのも特徴である
従って芸能人やスポーツ選手にヤリ捨てられるCAは昔も今もかなりの数が存在する
「私はジャイアンツの高橋さんと知り合いで・・・」「中田さんからメールがあって・・・」
など、同期や同僚への自慢が始まるのが初期症状
機内で会話をし、メールをやりとりをした時点から結婚を夢見る
芸能人と結婚したら結婚式が大変かな、ミュージシャンと野球選手だと
どちらの奥さんが楽かしら、などなど。
まるで自分が有名人・著名人と同じ位置におり、
"セレブ"な自分を意識し、社会的に地位がある人物や芸能人と結婚したい
と思うようになれば「勘違い症候群」に感染である
恋愛、結婚の対象は有名人、著名人、社会的に地位の高い男のみ
サラリーマンや学生時代の友人などは問題外、となれば重症患者
治療にはブラックジャック先生にでも来てもらうしかない
重症患者は特に30代前半のCAに多い
30歳代前半は人間が人生の中で一番調子に乗る時期でもあり
そのことが相乗効果をも産んでしまうのである
スチュワーデスという職業はあくまでサービスをする側であって
社長や医者や弁護士と同等の立場ではない
本来であれば、結婚したい理想の相手を地位の高い人間や有名人ではなく
周囲のサラリーマンの友人、学生時代の友人という
普通のレベルに落とすべきでなのである
厳密に言えば落とすも何も最初から職業地位的に高いレベルには いない訳だが・・・
人間は中身である。結婚には相性もあるだろう
大事なのは人格であって職業的地位が最も重要なポイントでない
これだからCAってヤツは・・・・
ありゃりゃ?
CA狙いの当サイトをも否定するコメントになってしまった(笑)
時は確実に過ぎていくが「スチュワーデス」という時間の中で生きている以上、
完全に孤立してしまう
そして周囲に目が行かなくなり、唯一外部社会との接触場所である機内で
「勘違い」を起こすと目も当てられない
気がつくと40代独身CAがまた一人誕生だ。
こうなると後は仕事に生きるか、バツイチのオヤジでも見つけるしかない
一般にスチュワーデスの離婚率は高いと言われている
他職種と比較し、なぜ高い離婚率を招いてしまうのか?
ちなみにCAfun管理人の知っているCAの離婚最速記録は4か月
スチュワーデスの高い離婚率の原因も自分自身を失い、
現実を見失った「スチュワーデス 勘違い症候群」である
長年のフライトで培った「勘違い」を結婚生活にも持ち込んでしまう
身分不相応な理想で過度な要求を繰り返す
現役時代の華やか!?な生活に想いをはせ、生活感がいっぱいの状態を嫌う
また男性側もCAという職業に惹かれて結婚したようなケースだと
離婚に陥る可能性が高い
互いが人の欠点を見ないよう、理想のみに走って来たのでは困難は乗り切れる訳もない
どうなの?そこの奥さん。ダメだよ、ホントに!
と みのもんた になってしまったところでそろそろ結論へ
CAという事からチヤホヤされ、
自分の職業、恋愛、人生を実際よりも格段上に置いてしまい、現実を見失ってしまう
この病気にかかったCAは完治するのはほぼ不能
例え結婚したとしても「こんなはずでは」と理想と現実のギャップに苦しむ
その理想があまりに非現実であるという事に気づかぬCAたち
重度の勘違い症候群の感染者数は多い
精神的に健康なCAは3年くらい働き、さっさと退職
学生時代の友人と結婚というコースである
彼女たちの場合、芸能人や著名人に機内で誘われたとしても
「とりあえず名刺いーらないっと」「芸能人、興味ないし」という感じで反応が鈍い
無意識のうちに自分たちはサービス業であるという割り切った心がどこかに存在しており
一線を超えてまでも違う世界へは入り込もうとしないのである
結論。
CAという職業が生み出す時間的・空間的孤立、それに伴う特殊な心理状態
勘違いを生み出す原因は本人にある訳だが
チヤホヤする周りの人間にも責任があるということは過去の章でも書いた通りだ
とにかくCAは普通に扱おう。いや、多少乱暴に扱ってもいいくらいだ
縛って、ロウソク垂らして、オラオラオラッ!フォーッ!フォーッ!
って、わたしは馬鹿ですか!?
作者の許可なく上記文章、画像を複製、使用、転載することを禁じます