スチュワーデスと知り合うには・パート6
〜YクラスとCクラス〜
「スチュワーデスと知り合うには・国際線編」
エコノミークラスの解説後半とビジネスクラスでの戦術を紹介したい
Yクラスお見合い席以外で攻撃を仕掛けるのには
国内線と同様、最後尾の向かいあわない「60G お見合い席」を
使用するのも一つの手段ではある
しかし国際線では最後尾席を利用するのは不自然。
この席はリクライニングの角度が浅いシートがある事、
ラバトリーに近く映画・食事後にトイレに並ぶ人の列が出来る事など、
長距離路線では嫌われているシートであり、
全席禁煙になる前は「トイレ前喫煙席」として空けてあったほどだ
「お見合い席」を使用する戦術の場合も
トイレに行く乗客がうっとおしい事は覚悟しておこう
現在でも空席が多い便では最後尾席の
DEFGを乗客にアサインしていないケースが多い
もしも「60G」で勝負を挑みたい時は最後尾の席に最初から座らず、
後方の適当な席を選んでおき、離陸後や映画上映中などに
移動するというのも方法。
注意したいのは国内線の様に「60Gお見合い席」が
存在しない機種があることである
上の図の様にボーイング747の一部やDC10、MD11など
最後尾のお見合い席が存在していない座席配置は多い
当日に機材変更の可能性もあるが予約センターなどに
自分が乗る便のコンフュギレーションを事前に問い合わせておこう
これは簡単に教えてもらえる。何事も準備が肝心。
さぁ「お見合い席」も「最後尾」も使用出来ない場合どうするか?
エコノミークラスに乗っていると
よく外国人乗客がウロウロしているのを見かける
席に座っておらず、あっちへ行き、こっちへ行き、落ち着かない事 このうえない
そんな外国人乗客をうざいなぁー、と思ったことがあるはず
さてここで「お見合い席以外」の戦術を発表する
アナタがその外国人役をやるのだ!
「うそぉー、カンベンしてくれよー」「そこまでしなくたっていいじゃん!」
それが普通の人の率直な感想であろう
スチュワーデスと機内で知り合いになれる人と
見てるだけで終わってしまう人の差はここにある
国内線編にも書いた通り、最大の敵は自分自身の内にある
まず座る席はどこでもいい
あっ!まさか窓側に座ってる人はいないか?
景色を見て機内食に想いをはせている場合じゃない
どのような状況でも必ず通路側に座る
移動を容易にする事、CAとの接触の機会を増やす為の鉄則であることを再確認したい
国際線のフライトは長い
食事、ドリンク、映画に免税品販売・・・
一見、国内線と比較しCAの作業内容は多い様にも思えるが
忙しくしている時間は限られている
国内線編で観察力が高まった諸氏は
CAが忙しい時とヒマな時の区別が自然と見分けられるはずだ
国内線での攻撃時、こちらは着席している事が前提である
移動したとしても降機の僅かな時間にトイレへ、
というだけであった。しかし国際線での戦法は異なる
積極的に移動をし、孤立した空間を探し、そこで前フリを行い、
最終的な攻撃を移動中に行う事もある
まずスチュワーデスと接触する時間をとにかく多く作ること
それにはどうしたら良いか?
日本人乗客は長距離路線でも席を立たない傾向が強い
着席したまま騒いでいる団体客は多いが、外国人乗客の様に
機内を散歩している者は少ない。ここは思い切って、
こちらからCAがいる場所、CAが来そうな場所へ移動をしよう
積極的に偵察をしつつ、鋭い観察力を発揮し、
着実に孤立した空間とタイミングを見つけてほしい
シートが空いていれば「お見合い席」や「最後尾お見合い席」へ、
前出のトイレ番CAがラバトリー近辺にいる時に話しかけよう
機内映画の時間などは小声で話す必要が生じ、CAとの距離も詰められる
スチュワーデスがいなければ来るのを待つ
もし座る席が無かったら、「ドア前」や「最後尾ラバトリー前」で
ドアの窓を覗き込み景色を見ながら、トイレを待つふりをしながら、
新聞や雑誌や書類を立ち読みしながら、
CAに声をかけるチャンスを自ら作り、前フリを行おう
景色の話から観光地の話へ、観光地の話から美味しいレストランの話へ、
超穴場の観光スポットの話 など、
話しかける内容については諸氏の経験がモノを言うだろう
あまりウロウロしたり、ラバトリー前に立っているのは不自然ではないか?
スッチーに何をしてるのか聞かれたら?
エコノミークラス症候群の話、機内の座席や睡眠時間の話など、
そこになぜ立っているかに始まり、展開させる話題を予め用意しておく
「飛んで火に入る夏の虫」作戦である
電話番号、メールアドレスを聞くタイミングは、
お見合い席の場合、着陸体制からスポットインまでの間が良い
長距離フライトの終わりはスチュワーデスの心理的開放感が強いからだ
お見合い席以外での攻撃の場合は着陸体制に入ると
自分のシートに戻る必要が生じる
最低でも着陸1時間前までには勝負を終わらせよう
着陸が近づいて来るとCAも心理的に忙しいと感じるからだ
ジャンプシートに着席すれば一安心なので、やはりこちらも最終的には
「お見合い席」「最後尾お見合い席」へ移動しておくのがベストであろう
移動の際は隣の席に書類を広げ「落ち着いて仕事がしたかったもので」
「隣の乗客がうるさかったもので」など移動する必然性を設けておこう
戦い方としては国内線同様、前フリが重要なポイントである
また他の乗客やCAの仕事の邪魔にならない様、タイミングを計る事も
忘れないでほしい
お見合い席を使用出来るか否かに関わらず、
国際線Yクラスは空間と時間が豊富にあり断然有利に戦える事は間違いない
さてビジネスクラス。
ビジネスマンであれば最も多く乗る機会があるのはこのCクラスであろう
そしてナンパを試みた諸氏も多いと思う
さてその結果はどうであったか?
百発百中 大成功という方は話術と容姿がバツグンのはず
当サイトの分析では非常に困難な戦いを強いられる事、間違いなし
まだYクラスの方がマシてある
はっきり言ってビジネスクラスは国内線・国際線をあわせて
最も難しい環境であると断言する。それはなぜか?
理由は孤立した空間が少ないこと。
Cクラスの座席数はYクラスと比較すると断然少ない
そしてCクラスのスペースはYクラスの様に広い空間ではなく
一定の広さで仕切られている配置が多い
そのうえ他のクラスと違って空席だらけでガラガラ、という状況がほとんどない
仕切られた空間に少ない座席数、しかも空席はなし
座っている乗客の目線からでも キャビン全体が容易に見渡せる
これでは何をやっても目立ってしまう!
CAも他の乗客の視線を気にしてしまい、ゆっくり話など出来たものではない
ロンドン、ニューヨーク線ともなれば、常に空席は少なく絶望的な状況・・・
さらに他クラス・他路線と比較するとビジネス路線のCクラスは、
やたら名刺を渡したり、横柄な態度のビジネスマンが多い
ヘタに声をかけた場合、それらの連中と同類にされる
「またナンパ?この人も一緒ね」
とスチュワーデスに思われたら最後、敗北が濃厚だ
Cクラスでは先に説明したYクラスの戦術も通用しない
もしビジネスクラス内を歩き回ったら目立ちすぎ、アホかと思われてしまう・・・
Cクラスに孤立した空間は無いのか?お見合い席は?
残念ながら現在、日系国際線のコンフュギレーションには、お見合い席は少ない
一部の機種でファーストクラスを設定しておらず、C・Yクラスだけの配置がある
この場合、AキャビンとBキャビンの間にお見合い席が存在する
んが、しかし
ベテランの諸氏ならすぐにお気付きかと思うがこの位置のお見合い席はL1ドアの前
目の前にチーフパーサーが座ることとなる
チーフパーサーたる者、部下の目の前でナンパされる訳にいかない
JALに至ってはオヤジCAと向き合う可能性大。イタタタタ・・・
反対側のR1側のお見合い席も着席時はチーフパーサーから見渡せる
この環境での戦いは苦しい・・・
アッパーデッキはどうか?
これも国内線編で解説した通り、Yクラス・Cクラスに限らず、
担当するCAの数が一人、または国際線でも二人程度な為、
接触機会が限られてしまうこと、1階より更に狭い空間となり
移動と孤立した空間の確保が困難なことから、
アッパーデッキに座るのは避けるべきである
ビジネスクラスには本当に孤立した空間は無いのか?
機種に限っては僅かながら望みがある
それは一部の機種に設定されているバーコーナーである
恐らく現状で孤立した空間が確保可能なのはバーコーナーのみであろう
しかし昔のバーコーナーとは違い、CAがそこに常にいる訳ではなく
基本的にセルフサービスというのが最近の傾向
苦戦は必至だがフライト時間が長い分、何かしらのチャンスは巡って来るかもしれない
バブル期には、免税品を買いまくる→キミにプレゼント、
などという成り金オヤジが存在した
今の世の中、多額を使う様なナンパは感心しない・・・
今回はバーコーナー等を一例に上げたが
ビジネスクラスでは常に創意工夫が必要である事を留意しておこう
ファーストクラス、エコノミークラスにおいては
「前フリ→着陸時に勝負、計15分」に慣れていれば
国際線ではいとも簡単に勝利できることを保証する。
結論。
最も重要なのは孤立した空間とタイミングを探すこと
他のCAや乗客の目も気にしよう。CAも同じことを考えている。
当サイトの掲載文章、画像を許諾なく複製・転載・使用することを禁止します